コラム

Column

事業承継計画について

事業承継を計画的に行うためには、事業承継計画を立てて進めていくことになります。
事業承継計画は、今後、後継者となる人が会社をさらに発展させていくための大切な計画なので、経営者一人の判断で作っていくものではなく、後継者や親族などと一緒になって、顧客や仕入先や関係している金融機関や従業員の雇用も考慮に含めて策定していくものです。主な項目としては、中長期的な経営計画や方向性や目標などを設定します。具体的には、事業を維持拡大させていくための設備投資計画や新事業への取組みや組織体制の見直しやその結果として求められる売上高や利益などといったことが挙げられます。
事業承継計画の進め方としては、自社の現状分析、今後の世の中の予測、事業の方向性と承継時期、具体的な目標の設定、経営課題の整理、などのステップがあります。
まず、自社の現状分析ですが、現経営者の今まで歩んできた思いや事業の内容を振り返り明文化します。明文化することにより、現経営者の苦労や成功や失敗してきた事例を共有化することで、後継者になる人も従業員として働く人も経営の見える化ができ、現経営者の思いを共有できることになります。
次に、今後の世の中の予測として、政治の動き、日本国内および世界の経済の動き、業界の動き、事業の発展性、などについて中長期的に予測を行います。
事業の方向性と承継時期としては、今後の世の中の予測をにらみつつ、経営の見える化で明文化された事業の内容を確認したうえで、現在の事業の継続の有無、新事業への転換の可能性、などを踏まえて自社の事業の領域を明らかにしていく作業が必要となります。それを実現するための戦略を含めて、事業の承継時期も絡んでくることになります。
具体的な目標の設定については、売上高や利益率や業界のシェアなどの具体的な数値を挙げた目標を設定することになります。この場合の数値設定は、短期(1~3年)ではなく中長期(5~10年)での経営戦略目標を設定することになります。
最後の経営課題の整理については、後継者に経営を移行するための経営体制をどのようにするのか、組織体制や資金計画や設備投資計画などの具体的計画をどう進めていくのか、といった課題について専門家を含めて検討し決定することになります。