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事業承継のタイミングは

事業承継を始める場合にはどのようなタイミングで行えばよいのでしょうか。子供に事業を承継する場合を考えてみましょう。事業承継のタイミングを決める大きな要素としては、経営者と子供との年齢があります。一般的には経営者として一番力を発揮できるのは40~60代といわれています。従って、経営者が40代で子供が20代の場合は、事業承継のタイミングとしては早すぎると言えます。また、経営者が80代で子供が60代の場合には、遅すぎると言えます。経営者が70代で子供が40~50代の年齢が理想的なものといえます。
事業承継で親族の後継者に引き継ぐには、従業員承継やM&Aによる事業承継を除けば、5~10年程度の引継ぎ期間が必要になると言われています。その間、後継者の教育や顧客や仕入先とのスムーズな移行や事業承継計画や資金計画の策定など多くの引継ぎ事項を実行する必要があるからです。
従業員承継となると、親族承継とは異なり、後継者とする従業員の意欲の確認や資金力やその後継者が経営者として他の従業員との人間関係などのさまざまな要素をクリアしていく必要があることから事業承継のタイミングはケースバイケースとなります。
後継者による事業承継の時期が決まった場合には、会社の株式の名義変更を行っていく必要があります。株式の名義変更には、税の負担が発生しますので、顧問の税理士とも相談して、できるだけ持ち出しがないように計画します。名義変更を行っていくときに必要なことは、一度に渡してしまわず、非課税となる範囲で徐々に贈与することで、税の負担が軽減されることになります。1年間でどれだけの名義変更ができるかを計画し、実行していくことで移行期間が決まってきます。会社の株式は、全て贈与するのではなく、現経営者がいくらか残しておくことが必要です。そうすることで、後継者が経営者になった後でも前経営者としてある程度の影響力を残すことで、後継者のかじ取りをサポートしていくことができ、後継者の会社経営が軌道に乗った時点で最終的に名義変更することでスムーズな事業承継が可能となります。
後継者への交代時期と株式の移転が決まったところで、後継者が実質ともに経営者となるための土台を作っていきます。具体的には、役員や幹部への説明および周知、従業員への周知、顧客や仕入先や金融機関などへの挨拶および説明、などを行っていくことになります。